Towerld Level 0011: 紫煙の海、悪夢の邪姫

内容紹介

業火三本立ての茶番劇は最高潮に達し、紫煙と音楽が空間を支配する。数千人もの観衆全員が、意識を失ってしまったのであろうか？ 意識が不明瞭なHector_1304は、煙幕の中で唯一立ち尽くす人影に気付き、その正体を認識しようとするのだが、衝撃の光景に圧倒される。

「あ、貴女は、否（いや）、お前は、お前は、誰だ！？貴様は、何者だっ！」

その邪姫（じゃき）の形相は、何を意味するのか？これは、現実、それとも悪夢か？

それでも、Hector_1304は遠征隊の女性班救出の任務を続行する。女権階層で出会った女性達と訣別し、ウェンディからの嫉妬の炎にその浮気癖が炙られると同時に、重婚と言う選択肢が有り得ないと言う現実を教え込まれる。

Hector_1304達が女権階層からの出口に差し掛かったかと思えば、異形（いぎょう）の刺客達が行く手に立ち開（はだ）かる。この階段での決戦で、誰が敵で誰が味方になるのか？今度こそ、女権階層からの脱出を果たせるのか？

この窮地を打開するために、Hector_1304は宿敵とさえ手を組むのか？ 頼もしい味方が倒れる時、事態は更に暴走する。

（本書は、The BBBのために書き下ろされたオリジナル作品です）