The Gifted Vol. 10: 神在りき世界で

内容紹介

「ぼくは、誰かに殺されてしまった。きみたちにも危険が迫っている」

サヤ・トウマの元に届いたのは、死者からのメールだった。彼は誰かに殺されたが、誰に殺されたのかは判らないという。なぜか見つからない彼の死体。唯一の手がかりは、死者の彼から定期的に届くメールのみ。真実を突き止めるために、サヤは仲間たちを頼る。

一方、彼を殺したはずの犯人も、彼の死体が見つからないという謎に困惑していた。どのようにして、彼の死体は犯行現場から消えてしまったのか。

「神のいないこの世界では、誰も私を裁くことはできない。この世界に神などいない。私こそ、この世界の神だ」

自己を神になぞらえ敵対者を葬り続けてきた犯人は、死んだはずの彼の幻影に苛（さいな）まれ続け、ついに運命の時を迎える――。

ミステリーとグルメとスピリチュアルが奇跡のハーモニーを奏でながら、驚愕に満ちた物語は鮮やかな結末へと収束する。
異能の語り部・秋月涼介が10年の歳月を費やした、「The Gifted」シリーズ第一期、堂々完結!!

（本書は、The BBBのために書き下ろされたオリジナル作品です）