The Gifted Vol.6 - 神隠しホテル

内容紹介

毎年恒例のシティ・ビア・フェスティバルが開催されている最中（さなか）に、その事件は起きた。

中規模のホテル・チェーン、ソルダーノ・グループの令嬢フロリータは、婚約者のトビア・ファシオと共にドラゴンアイズ・ホテルを訪れる。ロイヤルスイート・ルームに彼女を残し外に出たトビアが戻って来ると、まったく別の部屋に変わっていた。ホテルの関係者は、誰もフロリータの姿を見ていない。宿泊記録には、名前すら無く、彼女の存在そのものが消えていた。

ドラゴンアイズ・ホテルで、誘拐事件の捜査を始めた捜査官の一人も、密室から忽然と姿を消す。次々と人が消えていくこのホテルで、一体、何が起きているのか？

連続神隠し事件の驚くべき真相が4人の能力者（Gifted）たちによって鮮やかに解き明かされる時、事件の裏に隠されていた、悲しいほどに純粋で、美しい想いを読者は知る――。

異能の語り部・秋月涼介による人気シリーズ "The Gifted" の新章突入を告げる、胸を揺さぶる感動の結末。さらに豊饒な世界へ、物語の進化は止まらない。

（本書は、The BBBのために書き下ろされたオリジナル作品です）